こんにちは。たぐちです
大昔にちょっと人気だった少女マンガ「ピーチガール」が実写映画化したと、CMが流れていて初めて知りました。公開は2017年の5月20日です。
正直、なんで今更ピーチガールを実写化するのかよくわからないですが、中学生のころから全巻読んだ漫画なのでネタバレ全開でレビューします。
ピーチガール
1997年から別冊コミックにて掲載されていた作品。アニメ化もされました。
ストーリーはベタな王道少女漫画なので、昨今流行りの男性でも読める少女漫画ではないです。
見た目がコギャル(死語)で心は乙女な主人公・ももちゃんと、見た目は天使で心は悪魔のライバルさえちゃんにに振り回される話。
恋愛面では中学時代から片思いしている硬派でシャイなとーじと、その間に割り込んでくるチャラいモテ男・カイリとの間で行ったり来たりと、なかなか優柔不断な展開です。
登場人物
物語は基本的に以下の4人で進んでいくのですが、途中からわけのわからない登場人物が増えます。
前半と後半ではキャラによって登場する回数がかなり増減します。
安達もも キャスト:山本美月
見た目はガングロギャルだけど、中身は純粋な元水泳部の女子高生。
中学のときから、とーじに片思いをしている。
岡安カイリ キャスト:伊野尾慧
ももの同級生のチャラいイケメン。
もものよき理解者であり、協力もしてくれる。
優秀な兄にコンプレックスがある。
東寺ヶ森一矢 キャスト:真剣佑
通称とーじ。シャイで硬派なももの片思い相手。
お人好しのため、さえに騙されているのにも関わらず、いうことを信じてまう。
柏木さえ キャスト:永野芽郁
見た目は色白で華奢だが心は悪魔なももと正反対の人間。
ももが気に入ったものは、すべて自分のものにしたい厄介な性格。とーじを手に入れる為にジゴローを利用して、とーじと付き合う。
途中、カイリの兄である涼と出会い改心する
大路吾郎
通称ジゴロー。人気モデルでさえにベタ惚れしている。
さえに唆され、ももと関係を持ったような写真を撮る。
岡安涼
カイリの兄で容姿端麗だがウラがある。
いろんな女性にネックレスを贈って、マルチ商法で稼いでいる。
カイリの好きな人を奪ったりと「男版さえ」
安芸操
通称みさおちゃん。ももたちの高校の保健医で涼とは大学時代の知り合い
姉御肌でぽっちゃりした容姿をしている。
カイリの元家庭教師であり、初恋の人。
ストーリー
- 物語は少女マンガの王道
- 恋愛中心で他の要素はほとんどない
- 絵にクセがなく読みやすい
- 主人公やライバルは見た目と中身にギャップがある
- 中学から片思いの硬派な男の子と、高校で知り合ったチャラいモテ男との三角関係
- 基本的にこの二人の間を行ったり来たりする優柔不断な主人公
- 途中ライバルにベタ惚れするモデルや、保険医、お兄さんなど話が脱線する
ライバルの女の子が出てきたり、硬派な本命のイケメンと、優男な当て馬イケメンを行ったり来たりする王道設定。
主人公も見た目はギャルだけど、本当は真面目で純粋というベタな設定で、当時流行ったガングロギャル要素を取り入れている。
ただこの当時、主人公やライバルの女の子に見た目と内面のギャップを取り入れている少女漫画は少なかったので、こういう部分も当たった要素なのかなと思います。
同じ時期に「彼氏彼女の事情」という漫画がありましたが、あれも見た目とギャップがある主人公でした。
王道じゃないと要素があるとすれば、最後かな。
あとキスシーンが多いので、そういう漫画が嫌いな人は読まない方が良いです。
前半ネタバレポイント
- もものコンプレックスとの葛藤
- さえが邪魔するも、とーじとラブラブになり、さえ撃沈
- カイリはももととーじを手助けし、フラれる
- さえがモデル活動を始め、小悪魔復活
- さえにベタぼれのジゴローが、さえの指図でももを襲う
- その写真をバラすととーじを脅し、ももと別れてさえと付き合う
- 傷を負ったももを一生懸命癒したカイリは、ももと付き合う
前半はよくある学園恋愛モノです。
主人公ももちゃんの色黒というコンプレックスとの葛藤や、さえちゃんの意地悪に耐えながらもとーじに一途な思いを抱き付き合うまでが描かれています。
その間にもカイリはももちゃんに恋のサポートをしたりと、所謂優しいイケメン当て馬としての活躍をみせます。
これで終われば普通の王道少女漫画だったんですが、ももととーじを別れさせたい「さえ」がジゴローを使ってももをホテルに連れ込みます。そこで裸の写真を撮り、マスコミにばら撒かれたくなかったらももと別れるように脅迫し、仕方なく別れることになります。
そのあと、とーじに振られて傷心のももをカイリが必死に励まし、ももとカイリは付き合い始めます。
後半ネタバレ
- カイリと付き合うが、実はカイリの本命は操先生
- ももとカイリは操のことなどで別れる
- さえと岡安兄こと涼が出会い、とーじを捨てて付き合う
- 涼はさえのことはビジネスで遊び、さえは本気で想像妊娠する
- そのことがきっかけで、さえは改心
- ジゴローとももの出来事はさえが仕組んで、脅したとももに告げて、真実を知るもも
- カイリと上手くいかないので、とーじとやり直す
- カイリ「やっぱももちゃんが好きなの返して」
- それに戸惑うももととーじ
- 何だかんだで、結局カイリと結ばれる
そのあとは色々とあってカイリと別れたり、とーじとくっ付いたりの繰り返し。
操先生が忘れられずにももを振ったカイリなのに「やっぱりももちゃんが好きだから、返せ」ととーじに言ったりともうめちゃくちゃです。
グダグダな物語に新たにカイリの兄が登場したりと、また余計な問題を持ち込んできます。
正直、とーじとくっ付いて終われば良かったのに無理な引き伸ばしで収集が付かなくなった感がありますね。
まあ、最初の海辺シーンや写真など伏線も散りばめられていましたが、ここまで風呂敷広げる必要はなかったではと言った感想。
まあ通常の少女漫画ではくっ付かないであろう、当て馬的なカイリとくっ付いて終わったのは良かったかな。
一途にももを思い、写真のことも誰にも言わずに見守っていたとーじは気の毒ですが
まとめ
ピーチガールがおすすめな人は以下の通り。
- 王道な少女漫画が読みたい人
- 映画を見る前の予習
- 90年代の少女漫画をもう一度読みたい
- 当て馬が勝利する漫画が読みたい人
漫画は後半グダグダでしたが、映画はどうオチを付けるのか楽しみですね。
キャラとキャストがまったく合ってないですが、別物として映画を見る方がよさそう。役者さんたちも20代前半がほとんどで、ピーチガールを連載中に読んでいる世代じゃないですしね。
原作ファンもそんなにいないと思うし映画を思いっきり楽しめそうです。
ちなみにアニメ版はもも役が千葉さえぽんで、カイリ役が鈴村さんでした。
朝の時間帯なのにキスしまくったりと、親と見るとママレードボーイ並みに気まずくなるアニメでした。
懐かしいので、続編も読んでみたいです。