こんにちは。たぐちです
あなたはマーケティングのことを理解していますか?
何となくはわかっているけど、ちゃんと理解しているという人は少ないんじゃないでしょうか。私も、言葉だけで何となく理解しているつもりでも、しっかりとは理解していませんでした。
今回、ご紹介する本「ドリルを売るには穴を売れ」は
- マーケティングのことを学びたい
- 営業の仕事なので物を売りたい
- アフィリエイトやブログのレビュー記事の売上を伸ばしたい
上記のような方におすすめ出来る本です。
なんか難しそうと思った、そこのあなた! 大丈夫です、高卒でバカな私でも理解できましたから。
わかりやすいマーケティング入門書
「ドリルを売るには穴を売れ」はAmazonでも評価が高いマーケティングの入門書。
高卒でおバカさんな私でもしっかりと理解することが出来た、超が付くほどわかりやすい本です。
- そもそもマーケティングってなに?
- 物を売りにはどうしたらいいの?
- 4Pってどういう意味?
- 「マーケティング」はマーケティング部以外に関係あるの?
このようにマーケティングをよく理解していない初心者でも大丈夫。
「マーケティングの基礎」から「実際に物を売るとはどういうことなのか」をしっかりと説明してくれています。すでにマーケティングの専門書を読み漁っている方には、基本的なことしか書かれていないので、少し物足りないかと思います。
ストーリー仕立てでわかりやすい
この本はビジネス書では珍しく、ストーリー仕立てになっています。
小説を読むようにマーケティングのことが勉強できるので、この手の本が苦手な人でも頭に入ってきやすいです。例えると「漫画でわかる〇〇シリーズ」に近い感覚。
ストーリー
商社のテストモデルとして立ち上げたイタリアンレストラン。このお店は1年間赤字を垂れ流しているため、閉店の危機にさらされている。
その経営不振のレストランを2ヶ月以内に立て直していくというストーリー。
登場人物は新人・売多真子(通称うれたま)と、新規事業室長である謎の関西人・大久保など、魅力的なキャラクターがぞくぞくと登場する。
基本的な構成
- ストーリー本編で具体例や手法を紹介
- マーケティングの解説とまとめ
- 上記を各章に分けて繰り返す
ストーリーとマーケティング解説が平行して進んでいくので、初心者でも凄くわかりやすく、読みやすい構成となっています。
最後には解説のまとめや、復習的なストーリーがあるので頭に残りやすい。
4つの理論と4Pとは?
この本の軸となるのは、マーケティングの基本中の基本である「4つの理論」です。
- ベネフィット:顧客にとっての価値
- セグメンテーションとターゲティング:顧客を分けて絞る
- 差別化:競合よりも高い価値を提供する
- 4P:価値を実現するための「製品」「価格」「販路」「広告」
出典:ドリルを売るには穴を売れ
特に1番下の「4P」はみなさんがよく想像するマーケティングに近いイメージがあり、本書でもディズニーランドをモデルにしっかりと語られています。
たぶんこの4Pだけでも、1冊の本が出来るレベルではないでしょうか?
4つの理論を私なりに少しだけ説明
1つ目の理論「ベネフィット」はユーザーにとっての価値です。
iPhoneを例にすると
- 使いやすい
- 薄くて軽い
- 画面が美しい
- 高性能
- 世界中どこでも売っている
- カッコイイ
- Apple製品というステータス
- みんな持っているから、売れているから
同じ「価値」でも青字は機能的なもので、赤字は目に見えない情緒的なものです。
著者の佐藤義典さんは、この「ベネフィット・顧客にとっての価値」を考えることが4つの理論の中でも、もっとも重要だと言っています。
このように1つ1つの理論で、しっかりとストーリー・解説が書かれています。
次の理論「顧客は分けて絞る」なら、iPhoneユーザーはどういう人なのかを分けて、ターゲットを絞っていくという具合です。
また同じ理論の中でも、細かく項目が分かれています。私のように「例え話」や「表」を使ったりと、わかりやすく解説されているので理解しやすいです。
ちなみにiPhoneという例は私が勝手に出したもので、本書には記載されていません。
ドリルを売るには穴を売れの意味
まず、あなたはドリルをなぜ買うのか考えてみてください。
ドリルを買うのは穴をあけたいからですよね?
ということは、本当はドリルじゃなくて穴が欲しいんです。穴が最初から売っていたらドリルは買う必要がないですからね。つまり
- ドリルが欲しい→穴をあけたいから
- 穴が最初から売っている→ドリルは必要ない
マーケティングはそこを理解するためにも必要なことだと書かれています。
まとめ
ストーリー仕立てなので小説のようにスラスラ読める本でした。
もし物語が苦手なら、解説部分だけ読んでも十分理解できる親切な本です。
またブログに通じるところがあり、私のようなブロガーはかなり為になるところがありました。アフィリエイトの本などで読んだ内容と一致している部分がたくさんあり、アフェリエイターがこの本を薦めるのに納得しました。
私がこの本を読んで大事だと思ったのは以下の5つ。
- 机上より外での肌感覚が大事
- 何を売っているのか
- 誰が買うのか
- 他と比べて何が違うのか
- どうやって届けるか
基本的な「4つの理論」だけではなく、日常でも「なぜ、あの人はあれを買ったのか」を意識してマーケティング脳を鍛えることがかなり大事だと感じました。
普段は何も考えずに買っている本も、一度マーケティングのことを考えて買ってみたら面白いかもしれません。この本はそんなマーケティングを理解・意識するための1冊でした。
マーケティングに少しでも興味を持ったら、是非読んでみてください。