こんにちは。たぐちです
自己紹介でも少し触れていますが私は過敏性腸症候群のガス型でした。というか今も完治したわけじゃないですが、かなりマシになりました。
基本的にはこの病気って体質な部分も大きいので完治は難しいと思います。薬で止めたりとか少しでも改善する方法しかないと私は思っています。
過敏性腸症候群(IBS)とは
もともとの体質やストレス、生活環境などが原因で大腸の運動や分泌機能に異常が起きる病気です。
IBSは主に4つのタイプにわけられます。
下痢型
男性に多いのはこのタイプです。たぶん男女全体でも一番多いのが、この下痢型ではないでしょうか? みなさんもIBSと聞いて真っ先に思い浮かべるのが、この下痢型だと思います。
ストレスやトイレに行けない状況になるとお腹が痛くなります。薬も多いですが、絶対にトイレを確保しておかなければならないタイプなんでツライと思います。
私は下痢型も含んでましたが、そこまでひどくはなかったです。通勤などはトイレを確保できるので、毎回お腹が痛くなるということはなかったですが、海外や夜行バスとかトイレにいつ行けるかわからないものはきつかったです。
薬の種類も多いですが男性には効くけど女性には効かない薬もあるので、しっかりと医者に相談してくださいね。
便秘型
このタイプは男性には比較的少ないです。
便秘型は便秘が慢性的に続くタイプです。下痢型などとは違って通勤や仕事などにはそこまで支障がないため気付いていない人が多いんじゃないかと思っています。
ただ放置すると怖いので、少しでも心当たりのある方は病院で相談した方がいいですよ。
混合型
女性で一番多いのがこのタイプですが男性も比較的多いです。
上記ふたつが交互に現れるタイプです。便秘と下痢が繰り返されるのでお尻にも負担をかけます。
ガス型
私はこれでした。
オナラが尋常じゃないほど出ます。お腹がありえないぐらい張ったり、お腹の音が出たりします。
患者が少ないのか薬の種類も少なく、なかなか効かないのが現状です。
IBSになった経緯
長い間アルバイト生活だったことで将来への不安からストレスを抱えていました。
「このまま一生バイトで終わるのか」とか「こんな無能は定職に就けない」とか考えてネガティブ志向一直線でした。
そんな中で通勤中や仕事中にしょっちゅうお腹が痛くなったり、オナラが止まらなくなったりで「またこうなったらどうしよう」と考えてしまい、余計ストレスが溜まってしまう負のスパイラル状態な私でした。
仕事中はずっとオナラがしたくなり、人が見ていないところでオナラをしていました。
特にオナラがしたいと感じない時でも「オナラ出るかも」と思い、無駄にトイレへ行ったりしてトイレとお友達状態をずっと続けていました。
不思議と自宅ではそんなにオナラは出ないんですよね...
我慢するとお腹がなる
オナラを我慢していると次はお腹が鳴ってきます。最初はグルグルなるのですが、時間が経つとお腹の中でオナラしているみたいな音が鳴りだします。
オナラなら我慢できますが、お腹の音は我慢できないので本当につらかったです。
周りの目がめちゃくちゃ気になるのでお昼ご飯とか誘われても断っていました。
ゲップもしたくなる
呑気症という緊張やストレスから空気を飲んでしまう病気があり、IBSガス型と一緒になる方が多い。
私もその一人で無意識に空気を飲み込んでいるのかゲップも異常に出ました。
またこの呑気症のせいでオナラもしたくなるし、お腹の張りも凄かったです。
病院へ行き原因を知る
オナラのことで悩んでいたので、ネットで検索したら「IBSガス型」が私に当てはまりました。
とりあえず胃腸科も兼ねている内科のお医者さんに診てもらったら、「IBSかもね」と言われ検査をしたところ体には異常なしで、ストレスや不安からくる「過敏性腸症候群」と診断されました。
ガス型には特効薬がない
下痢型などとは違い薬の数が極端に少ないうえに、あまり薬が効きません。
気休めに「ビオフェルミン」とか「ガスコン」という腸内ガスを出す薬を飲みましたが、あまり効果は実感できませんでした(ただ薬を飲んでると不安が少し和らぎます)
こんな状況なので本当にいい薬が開発されることを願っています。
原因はストレスだけじゃない
お医者さんと相談していくうちにIBSの原因は不安やストレスだけじゃないことがわかりました。
- 体質 もともとお腹が弱いし、妹も家でオナラをよくしていたので遺伝かも
- 生活習慣 仕事上、朝早く起きたり夜遅かったりで生活リズムが崩れていて寝不足だった。仕事で体を動かすぐらいで運動もあまりしていなかった
これで改善された
自転車に乗るようにした
ダイエットついでに運動しようと仕事が終わってから真夜中に自転車に乗るようにしました。
もちろん最初は自転車に乗っていてもオナラは出るのでプープーしまくってました。ただ、深夜の田舎道なので誰もいないから安心してオナラ出来ます。
その安心感がよかったのか外に出ているのにも関わらず、しばらくするとオナラがあまり出ないようになってきました。
また、お腹が痛くなるのが心配だったのでコンビニがある道を通るようにしました。歩きとか走りじゃなくて自転車をダイエットに選んだのはこのためでもあります。歩きでお腹痛くなったらすぐトイレに行けないので。
自転車に乗っていると余計なこととか考えずにいられるので、将来への不安を忘れることができてストレス解消になりました。
運動って自分が思っていたよりストレス解消になるんだなと実感。
カミングアウトする
「オナラ出たらどうしよう」「お腹鳴ってるの聞こえて恥ずかしい」「引かれたらどうしよう」とか考えてストレス溜めるのが悪循環になっていました。
そこで盛大にオナラする前に「私IBSガス型でしょちゅうオナラ出るねん」と出来るだけ皆の前でカミングアウトすることにしました。
こうすることで「あの子はIBSだからオナラでるんだ」と相手も思ってくれるので気が楽になりました。カミングアウトした相手ならお腹が鳴っても引かれることは少ないだろうし。
食事などは、ほぼ変えなかった
食事などはさすがに変えるのがキツくてほとんど変えなかったです。
ただ気休めですがヨーグルトや納豆を毎日食べたり、ビオフェルミンも毎食後飲むようにはしていました。
また寝不足が多少改善されたぐらいで、生活リズムは仕事上なかなか変えることが難しかったです。
まとめと現在の具合
結局社員試験に合格して将来への不安がなくなったのと、自転車でストレス解消できたのが大きかったなと思います。ここが一番の原因だったので。
カミングアウトするのも周りをあまり気にしなくなるので効果的だなと感じました。こういう病気だと言われて、そのことで揶揄う人はあまりいないと思います。
同じIBSで悩んでいる方がいたら、仕事とか辞めちゃう前に思い切って周りにカミングアウトしてみるのも手ですよ。私が逆の立場なら絶対カミングアウトしてほしいです。
今も前よりかなり改善されましたが、仕事中などに症状は出ます。
現場に出ているときはオナラならその辺でできるからなのか、あまりオナラもしたくならないんですが、内勤の仕事だと周りが少し気になるからかオナラしたくなっちゃいますね。もうこれは体質だと思って半分諦めることにしました。
最後に
この病気で悩んでる方がいたら私の体験談が少しでも役に立てたらいいなと思っています。
とにかくあまり悩み過ぎないことが良いです。ときには諦めも肝心ですよ!
そしてこんな病気の人がいるんだと皆さんにも知ってもらえたら幸いです。