こんにちは。たぐちです
先月辺りから、うちの会社でも社員登用試験の応募がはじまりました。4月から登用開始の会社ではほとんどのところで応募がはじまっているんじゃないでしょうか?
私自身、アルバイトから社員登用を経て入った身として、同じような方がいればアドバイスしたいなと考えています。まあアドバイスと言ってもほぼ体験談なんですがね。
ただ体験談ってすごく参考になるんですよ。だって世の中には就職の面接や試験についての情報はめちゃくちゃ多いんですが、そのほとんどが「新卒」「中途」の新規採用の情報で「社員登用」の情報って結構少ないんです。
なのでこんな私の体験談でも参考にしてみてください。
願書と筆記試験対策
まず願書を出しましょう。これがないと試験を受けることも出来ないので。応募要項なども会社に貼り出されたり、上司から聞いたりすると思うのでしっかりと確認してください。
自ら積極的に上司に応募用紙をもらいに行くのも、上司へのアピールになったりしますよ。
願書の志望動機
うちの会社の願書には志望動機を書く欄がありました。だいたいA4用紙一枚分ぐらいの大きさです。たぶんどこの会社でも履歴書のようなものを書くと思うので、志望動機などを書かされると思います。
この志望動機もなかなかやっかいで志望動機=自己PRだと思ってもらっても良いと思います。新卒なら「こんなことをやっていきたい」「こんなことを学生時代やっていたので、これがアピールです」と書けますが、社員登用の場合は「より具体的」に「自分の行った仕事の成果をアピール」しなくてはなりません。
しかもここで全部書いてしまうと面接のときに話せなくなるので、ここは少し控えめ、8割ぐらいで書いても問題ないかもしれません。
例として書きますが「こんなことをやりたい」と書くときは「私は今まで◯◯して、こんな成果を残してきたから、社員になってもっと追及したい」など、さりげなく自己PRと言う名の自慢話を入れておきましょう。自慢話と聞いて気が引けるかもしれませんが(実際に私も気が引けた)自己PRなんてそんなもんです。小さなことをより大きく見せてなんぼです。遠慮なく自慢話してください。これはこのあと話す面接でも同じです。
重要な上司の「所見欄」
うちの会社だけかもしれませんが、願書には自分の志望動機と上司の所見欄があります。この所見欄は採用側が絶対に見るので、とても重要です。いわば上司のお墨付きですからね。
もしかしたら本人の志望動機より上司の所見欄の方が見ているかもしれません。
ただこの所見欄ってどんなことが書いているのかは、上司しかわからないんですよね。私の場合は合格後にボスからこんなこと書いてたと、PCの画面を見せてもらいましたが基本的には見れないものです。
じゃあ「何をすればええねん」ってことなんですが、当時のボスいわく「あなたが書いた志望動機(願書)に沿って基本的には書いている。あとは普段の仕事の行いとか実績などで色を足している」と言われました。ということはやはり上の志望動機はしっかりと書かないと上司にも響かないということです。もちろん日頃の仕事ぶりも大事ですが。
試験対策
私の会社での試験内容は「数学」「国語」「英語」の三教科に「時事問題」と「小論文」でした。
大抵の会社では応募要項と一緒に試験のおおまかな出題範囲が掲示されていると思うのでまずはそれをしっかりと見ることが大事です。
テストはSPI対策でOK
テストは答えがわかるので確実に点数を稼いでいきたいところです。ここで落とすと「小論文」や「面接」で高評価をもらわないといけなくなるので。
筆記試験は基本的には新卒と同じような対策をとればOKです。なのでSPIの対策本を買って勉強しておきましょう。SPIの対策本はそのへんの本屋さんや、Amazonなどのネット通販でも購入できます。
ちなみにうちの会社はSPIよりも簡単な問題だったので楽勝でした。
時事ネタなどは新聞やニュースを
時事ネタは基本的にその年あったニュースを問題にしてきます。なので大きなニュースは確実に新聞やネットで目を通しましょう。
2016年は「サミット」や「オリンピック」など大きなことがあったので、開催地や各首脳の名前なんかは最低限おぼえていった方が良いと思います。
ネットは1年間のニュースをまとめて見れるので、そういうところで目と通しておきましょう。
あと自分の会社のホームページがあればこれも目を通しましょう。社長の名前や、役員の名前、組織の名前などが問題に出ることもあるので。私の会社は実際に出ました
小論文対策
どこの企業も新卒と同様に小論文重視になってきています。なのでここの対策はしっかりとしましょう。
テーマは「企業理念」「業務に関すること」などが多いと思います。会社によって違うので先輩に聞いてみるのが一番いい方法だと思います。
そして小論文はとりあえずテーマはなんでもいいので書きましょう。どんなテーマが来てもいいように日頃から小論文を書くことに慣れておくことが大事。
小論文のポイント以下の通り
- 結論は先に書け。 時間がない場合もあるので、とりあえず結論を先に書く
- 起承結。 小論文の場合は「転」は入りません。
- とにかく埋める。 白紙が一番だめなので適当でもいいから埋めましょう
- さりげなく経験談を入れて自己PR。
例えば、普通に「お客様にありがとうと言われてた」と書くより「新人の実務指導中に、お客様に~」と書くと実務指導をしていたことをアピールできます。
- 「だ・である調」で書く。 「です・ます調」より短い場合が多いので
面接対策
社員登用試験でもっとも重要なのが面接です。
みんな同じような対策をしてくるので筆記試験じゃそんなに差をつけられなかったりします。なので重要だけど一番むずかしいところ。
質問されやすいこと
これは会社によって結構違います。私みたいなブルーカラーなら安全のことを結構聞かれたりしますしね。ただ関係なく聞かれる定番の質問もあります。
志望動機
絶対聞かれます。願書と似たようなことでOK
私はここで熱く語って自己PRしました。絶対来る質問のときに話したいことを、ほとんど言ってしまうのはありです。時間も経つのでこのあと質問攻めにあうことも少ないし
なんで社員になりたいか
絶対聞かれます。これも自分が思うことでOKです。
「安定した収入を得て彼女と結婚したいから」と言った人もいます。これだけじゃ駄目だけど、肉付けとしてはある意味アピールになると思う。
バイトや契約じゃダメなの?違いは?
結構な割合で聞かれます。
私は社会的責任の違いと、業務上でアルバイトの立場じゃ難しいことがあったからと答えました。実際契約に関わるような仕事ってバイトじゃなかなか難しいので。
あなたを社員にすることで弊社にどんなメリットがある?
よく聞かれます。自己PRと同じなので自慢話をしていきましょう。
業務に関すること
これはどの業務に携わっていたかで人によって違います。
私の場合は安全のこととか、その対策が多かったです。「リスクアセスメントについて説明してください」とか言われました。ブルーカラーに多い質問。
他にもたくさんある
- 長所短所
- 異動は大丈夫ですか?
- 上司のことどう思っていますか?
- 最後に質問は?
まあ色々あるし何が来るかはわからないですが、とりあえず話したいことは最初に話しましょう!
社員登用の面接ポイント
新卒や中途と同じところもたくさんあります。ただ社員登用は具体性が必要ですが、新卒より第一印象で決まることがないのはメリットだと思います。
結論から話そう
小論文のときにも話しましたが、面接も時間が限られているので結論から話しましょう。
結論があと:「こうこう、こういうエピソードがあったから、私はこういうことをしたくて社員を目指します」エピソードが先に来るので何が言いたいのか、自分も相手もわからなくなる。
結論が前:「私はこういうことをしたいから社員を目指します。なぜならこうこう、こういうエピソードがあったからです」結論を先に言うと、自分も相手も何が言いたいのか伝わりやすい
上は順番を変えただけです。人間なんてちゃんと話を聞いていないので結論は最初に持っていきましょう。このへんは新卒の面接と同じです。
あまり練習はしないこと
「こんな質問が来たらこんなことを答えよう」ぐらいの心構えで大丈夫です。
練習をして一語一句おぼえてしまうと、どうしても原稿を読んでるように「言わされている感」が出てきます。想定している質問だったら、しっかりと答えられますが想定外の質問の時は答えられません。
私が社員に受かったときは面接練習をほとんどしませんでした。逆に落ちたときはみっちりと練習していました。
自分の言葉で話す
流暢に話す必要はなりません。自分の言葉で自分のキャラで言いたいことを相手に伝えることが重要です。なので噛んじゃっても問題ないです。よくダメと言われている身振り手振りも使って大丈夫。
上で練習をしないほうがいいと言ったのは「自分の言葉が薄れる」からもあります。
答えがある質問は用意しておく
練習は必要ないですが「答えがある質問」には答えられるようにしましょう。
志望動機や自己PRなどの質問は人それぞれ違っていて「答え」はありません。ただ「36協定ってなんですか?」「弊社の企業理念はなんですか?」「あなたの支社の1日の売り上げは?」などの質問は必ず答えがあります。
こういう質問はラッキー質問なので必ず答えられるようにしておきましょう。
具体的に
新卒などと違い面接官もある程度こちらのことを知っています。なので抽象的なことは語る必要はありません!
あなたがこれまでしてきた仕事の成果を具体的に話してアピールしましょう。
新卒なら「ああしたい、こうなりたい」でも許されますが、社員登用は「ああしてきた、今後はこうしていく」と話さないと面接官にアピールできないです。
年齢や性別を武器にする
ずるいと思いますが武器になります。
例えば私の会社は全体的に女性がとても少ないです。なので「女性が働きやすい環境づくり」みたいなことを、ちょっと言葉に足すとアピールできます。逆に女性が多い職場なら男性にしかできないことは、たくさんあるので武器にすることができます。
若い方は年齢を武器にしてもいいし、年配の方は経験を武器にするといいです。
事前に自分の会社を知っておく
どんな質問が来るかわからないので事前に企業のホームページなどを見ておきましょう。大きな会社なら個人で対策を載せているサイトなどもあるはずです。
自分の会社がどんなことで儲けているのかとか、どんな取り組みをしているのかなどヒントがたくさんあるので重要です。全体の従業員数や設立した日付なども載っているので覚えておいて損はないかと思います。
まとめ
社員登用は非正規から抜け出すチャンスです。
私もずっとバイトで就職していましたが、社員登用で正社員になり学歴、経歴とは見合わない会社に就職することができました。みなさんにもチャンスはあると思うので是非とも掴みとってほしいです。
また普段の上司との関係は合否に影響するので普段からしっかりと仕事をしましょう。上司が直接役員に掛け合ってくれたりするんで本当にこの関係は大切。
それとうちは会社はでかくて安定してるけど給料は安いよ