こんにちは。たぐちです
先日の台風21号で生まれてはじめて避難所を利用しました。避難なんてテレビで見ることだと思っていたので、大変貴重な体験をできたと思っています。
あなたはこんなこと考えていませんか?
- 私のところは大丈夫
- テレビの中の出来事
- 所詮は他人事
- 特になにも考えていない
私も以前はこんな風に考えてましたが、自分で経験してみてテレビの中の出来事じゃない、リアルなものだと実感できました。
短い避難所生活
私が避難所にいたのは数時間ですので避難所生活というには大げさですが、避難指示はほぼ2日ほど出ていました。今まで「避難勧告」は何度も経験していますが「避難指示」ははじめて。
簡単に時系列でまとめると
- 選挙の投票後、買い物に行って帰ると川が溢れてて「避難指示」が出ていた
- 危険だと感じ、家に帰らずそのまま避難所で待機
- こんな日に出勤した妹を迎えに駅まで向かう
- 半日、避難所で過ごすが置いてきた犬が心配で雨が治まったところで帰宅
当日は本来出勤日でしたが上司が休日にしてくれました。台風の日はちょうど衆院選で雨がザーザー降っている中、投票しに行きました。期日前投票にしておくべきだったかな。
母親が車を出してくれたのですが、直前に買い物に行きたいと言い出したので、いつも持ち歩いているリュックを持っていくことに。思えばこの行動がのちの運命を変えることになるとは。
この時点で近所の川が今にも溢れそうで、「帰れなくなるんじゃないか」と不安になりました。
案の定、買い物から帰ると「避難勧告」は「避難指示」に変わり、近くで土砂崩れなどが起こっている状態。さすがに危ないと判断して、そのまま避難所に向かうことになります。
何もない避難所
避難場所は学校の体育館。10月下旬に差し掛かったところなので、暑くもなく寒くもない過ごしやすい気温でよかったなとは感じました。
でも体育館には何にもありません。田舎なんで来ているのはお爺ちゃんお婆ちゃんばかり。
もともとこの町に住んでいなかった私はご近所さんと話したくもないので、壁際でひたすらスマホとPCをいじっていました。あのとき選挙だけだと思って手ぶらで来ていたらと思うと恐ろしい。
親は近所の人とおしゃべりしていましたが、私は台風と選挙情報をずっと見ていました。特に大和川が氾濫しないかと心配だったので、Twitterなどでも検索。
妹を迎えに行く
こんな台風の中、仕事が休みにならず働いていた妹を車で迎えに行く。夕方ぐらいまでは京阪神でも電車が動いていたので良かったです。もう少し遅いと妹は会社で1泊することに。
風はそうでもないけど雨がすごい。まさにバケツをひっくり返したレベルの雨が降り注いでました。
私の家はちょっと小高い丘の上にあるので、戻るのは危険と判断して避難所に戻ることになります。
犬が心配で帰宅
買い物から戻らずに避難所に来たので愛犬2匹は家に置いてきたままでした。
妹が「犬が心配。なんで連れてこなかったの?」と文句を言ってましたが、あんな大雨の中、犬なんて連れて来たらびっしゃびしゃになるし、そんな犬を避難所に置いて置けるはずがありません。
犬が嫌いな人もいるだろうし、迷惑になります。私も心配だけど畜生には我慢してもらう。
そうは言いつつも犬が心配になり(お風呂も入りたいし)、台風が少し治まってきたところを見計らって帰宅。あれだけ心配した犬は何事もなくゲージで寝ていました。
しかしペットを飼っている人は災害時のペット対策も考えておかなければいけませんね。
避難勧告と避難指示の違い
地震とか台風になるとニュースやスマホなどの緊急速報で流れますよね。
発令されるものは3つあります。強制力が弱い順から
- 避難準備情報:勧告や指示になる可能性あり。高齢者など避難に時間がかかるひとは早めに準備してね。
- 避難勧告:災害が予想されます。人的被害があるかもしれないから、できるだけ指定された避難所や安全な場所に行ってね。
- 避難指示:災害になる可能性が高く、非常に危険です。早く避難してね。
3つとも避難しなくても罰則規定はありません。つまりは行政が警告しているのに避難しなかったら自己責任ということですね。
うちの地域もそうですが坂道が多くて避難所まで結構な距離がある場合は台風が強くなってからでは外に出る方が危険だと感じます。そうならないためにも早めに避難するのが安全ですね。
避難所に持っていくと便利なもの
台風の場合は一時的な非難になるので、食べ物はそこまで必要ありませんでした。トイレも学校のキレイなものを使えるので困りませんでした。
特に便利だなと思う物は
- PC、スマホなどの情報収集アイテム
- モバイルバッテリーや充電器
- 財布、水、タオル、生理用品などの必需品
ちなみにこれらのものはマイリュックにいつも入れています。最強のリュックです。
とにかく情報がほしい
避難所はテレビも何もないため情報がまったくありません。情報と言えば自治体が流す、放送のみです。
そんな中、外ではサイレンが鳴りやまずに不安になります。
私はマイリュックにブロガーセットと名付けたガジェットセットを常に入れています。
- スマートフォン、ノートPC
- モバイルルータ
- モバイルバッテリー、充電器、各ケーブル
これだけあればネットにつなげるので情報も手に入るし、暇つぶしもできます。
避難所にいながらブログも書けるし、仕事もできるので重宝しました。イヤホンを付ければYotubeなどの動画も見れるし、本もKindleで読むことが出来るの快適に過ごせます。
モバイルバッテリーや充電器は必需品
情報収集・連絡手段の目的もありますが、避難所は退屈なのでスマホをいじる機会が多くなります。するとあっという間にスマホの電池がなくなってしまいます。
そこで活躍するのがモバイルバッテリーや複数ポートがある充電器。
田舎のおっちゃん、おばちゃんでもスマホは持っていますが、モバイルバッテリーや充電器は持ち歩いていません。当日は私のモバイルバッテリーと充電器、ケーブルを何回もレンタルしました。
下記のようなモバイルバッテリーと充電器が一緒になったのがおすすめです。というのも今回はなかったですが、台風にだと停電がよくあります。
そういうときは充電器は役に立たなくなるので、モバイルバッテリーが必要。
飲み物、タオルがあるとないとでは全然違う
- 飲み物:喉が乾いたときにあるのとないのじゃ全く違う
- タオル:雨で濡れたものを拭くのに便利
500ml程度の飲み物があると喉が渇いたときに飲めるので安心。買いに行ってもいいけど、外は土砂降りの雨で自販機まで行くのも億劫です。
地震などとは違って台風は時間が経てば過ぎ去るので、1日水分補給できる飲み物さえあれば大丈夫。いざとなれば水道水も飲めますしね。
タオルも何かと濡れることが多いので便利でした。
その他、生理用品、ティッシュ(ウェットティッシュが尚良い)は絶対に持っておいた方がいいです。
この辺は自販機でも売ってないですからね。まあティッシュぐらいなら避難所にありますが。
万が一の時に備えて、貴重品を持っていきましょう
もしかしたら土砂崩れで家が崩壊する可能性もなきにしろあらず。
そんなときのために財布などの貴重品は持っておく方がいいです。お金があれば移動して何処かに泊まることもできますからね。
ただ泥棒には注意。意外と多いみたいなんで放置しないでしっかり管理だけはしてくださいね。
まとめ
今回の避難所体験で感じたこと。
- 台風が来ているときは仕事を休ませてもらう、もしくはムリに休む
- 避難指示が出てからじゃ避難は困難。その前の段階で早めに避難
- 情報収集は大事。スマホの偉大さがわかる
- 備えあれば患いなし
台風は過ぎ去ると移動もできるので、半日や1日をどう過ごすかが重要。大きな災害グッズより、リュック一つぐらいの荷物で動きやすい方が良いなと体験して感じました。
実は避難所にいながらも翌日の仕事が出勤になるかどうかを考えていました。極端な話、家がなくなっても公共交通機関が無事なら翌日は出勤する可能性もあります。事実、妹は台風の当日も仕事していましたからね。
ただ地震などは移動手段なども失われて、避難所生活が長期化する恐れもあります。備えあれば患いなし。最悪を想定して災害グッズなどを用意しておくのが吉ですね。
よろしければ 2018年台風21号で5日間停電した体験記もご一緒に。