こんにちは。たぐちです
最近いろんな依存症になる人がいます。
「アルコール依存症」「買い物依存症」そして、うちの父のような「ギャンブル依存症」など、たくさん依存症があり、誰しもが何かの依存症や中毒になっているのかもしれません。
今回はブログ依存症と闘う女性を取材できたので、ご紹介します。
ブログと依存症
今回取材を行ったのは大阪府内に住む、30代の女性Tさん。
小さなきっかけでブログに手を出し、依存症になってしまったという。
最初のきっかけはTwitterとレビュー
「もともと高校生のときにスポーツのHPとブログを開設していたんですが、それ以降は特にHPもブログも作っていませんでした」と語るTさん。
では、なぜブログをはじめようと思ったんですか?
「ブログを始めたのはTwitterのフォロワーを増やしたいのと、ガジェットのレビューを書きたいのがきっかけでした。まさかこんなにハマるなんて思ってなかったんです。最初は本当に好きな商品や買い物したものをブログで晒そうと思ってただけなんですけど、気が付くと毎日のように更新していました」
Tさんのように最初は軽い気持ちでブログを始め、気が付くとブログにハマって依存症になってしまうケースが多い。ほとんどの人は3か月以内にやめてしまうが、長い間抜け出せずに2年、3年と続けている人もいる。
お小遣い稼ぎ
最初はブログを楽しむだけのTさんだったが、「ブログでお小遣い稼ぎができる」と聞きブログの依存度は日に日に高まっていくことになる。
毎晩遅くまで収益アップに関するサイトや書籍を読んで、睡眠時間が3時間ぐらいになったそうだ。
ブログってお金になるんですか?
「はい。続ければほとんどの人が月1000円ぐらいは稼げますよ。人気のブロガーさんは月に10万円以上稼いでいる人もいます。私もがっぽり稼いで、ミラーレス一眼カメラを早く買いたいんです」と満面の笑みで語るTさん。
実はブログがお金になるというのは本当で、最近ではサラリーマンをやめたり、就職せずにそのままブログで生計を立てるという人もいる。
ブログ依存症の症状とは
ブログ依存症の症状はたくさんあります。
- PVを増やしたい
- バズりたい
- SNSでつながりたい
- はてブやスターの数が気になる
- Googleアナリティクスをずっと開いたままにしてしまう
- Googleアソシエイトを1日に何度もチェックしてしまう
- 何でもブログのネタにしてしまう
- 商品を買うときにブログに使えるかを考えてしまう
すべての症状にあてはまるTさん
なんとTさんはすべての症状にあてはまるほどブログ依存症が深刻化しているようだ。
具体的にどんな症状が出るんですか?
「まずPV(ページビュー)のことが凄く気になります。増えた減ったと一喜一憂する毎日です。そのためGoogleアナリティクスはリアルタイムでずっと開いたままです。仕事で見れないときは休憩時間になるとすぐにスマホで見てしまいます」
PVというのはページビューの略で、ブログ記事の閲覧数のことである。PV数が多いと収益にもつながりやすく、影響力も大きくなり、ブログ人気の目安となる。
このPV数を把握できるのがGoogleアナリティクスというもの。
自分のブログを見ている人が何人いるのかリアルタイムで把握できるという優れものだ。1日・1ヶ月・1年のPV数も把握できるため、Tさんのように毎日PV数を眺めては一喜一憂している人も少なくない。
バズとの闘い
はてなブックマークやSNSなどで拡散されPVが爆発的に伸びる、「バズ」という現象がある。
ブログ、特にはてなブログを始めた人はこのバズを味わいたくて、「はてブ」の数を気にする人が多いようだ。もちろんTさんも例外ではなく、この症状に苦しんでいる
バズってそんなに良いものなんですか?
「はい。はてなブログを使っている人なら、バズりたいと思っている人はたくさんいます。私も先日『田舎のネタ記事』で100ブックマーク以上を集めて、初めてバズを体験しました。SmartNewsにも掲載されて、PV数もいつもの5倍以上に跳ね上がり、うっひょーと愛犬2匹を胴上げしたぐらいです」
このように普段冷静な女性の性格まで変えてしまうバズの症状はかなりツライものがある。
バズの経験がないと「5ヶ月目なのにまだ1度もバズらない」と落ち込み、1度バズを経験しても「またあのバズを味わいたい」と禁断症状が出てしまう厄介なものだ。
すべてがブログ中心の生活に
Tさんはブログを始めて以来、生活がすべてブログ中心となっている。
ブログ中心の生活とは、どのようなものなんですか?
「まず朝起きたらPV数やブックマークのチェックとともに、Amazonアソシエイトでの売上はないかをチェックします。極めつけはGoogleアドセンスで、暇があれば今日はどのぐらいの収益が出たかアプリでチェックして、ニヤニヤしています。変態ですよね(笑)」といって笑うTさん。その他に買い物するときもブログ中心になっているようだ。
「先日、お弁当箱を新しく買おうと思ったんですが、「使いやすさ」の前に「ブログ向きなのはどっちか」と、ブログ基準で買い物するようになってしまいました。他にも、仕事での出来事や、話題のニュースすべて「ブログのネタになるかも」と考えてしまいます。それぐらい四六時中ブログのことを考えています」
Tさんのようにブログ中心で生活する人は少なくない。例えば検索流入が見込めるからと、余計なものや自分の欲しい商品じゃないものを買ってしまう人もいる。
またブロガー同士のつながりを求め、TwitterなどのSNSにハマったり、有料のNOTEやサロンに入会する人までいる。
まとめ
今回の取材でブログ依存症にならないためには、以下の3つが重要だとわかった。
- ブログを開設しない
- PV・収益にとらわれない
- 自己満を追及する
ブログ依存症になると、Tさんのように生活がかわってしまう。
また、一度ブログ依存症になると抜け出すことがむずかしい。依存症にならないためにも、自分の好きなことを書きたいように書くことを心がけて欲しい。
今回取材に応じてくれたTさんのブログ依存症は、少しずつだが改善してきているという。
以前は「毎日ブログを更新しなければいけない」という強い強迫観念があったが、今は毎日更新にはそれほどこだわらなくなったようだ。ただ「検索流入のためにも、2000文字以上で有益な記事を書かなくてはならない」という、SEO症状が出てきているらしい。
※この記事は実話をもとにしたフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。